論客2人が分析 W杯アジア最終予選「日本代表」の戦い方

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■「現在地」を測る格好の相手

「日本サッカーの足りない部分を、ハリルホジッチ監督は補おうとしています。これまで両国の方向性は真逆と言ってもよかったのですが、目指すモノに共通項が増え、正反対だったサッカーが近づきつつある。そういう意味でもオーストラリアは、日本の現在地を測る格好の相手と言えます。同じ第1シードでも、イランと比べるとトリッキーなサッカーは仕掛けてこないし、悪質な反則など汚いプレーもしてこない。終盤まで劣勢なら伝統的なパワープレーを使ってくるでしょうが、トータル的に戦いやすい相手です。インテンシティーで上回れば、ホームとアウェーで2連勝も夢ではないでしょう」

――相手の具体的な分析は2回目以降の連載に譲るとして、9月と10月の連戦各2試合は先にホームで戦い、それから9月のタイ、10月のオーストラリアとアウェーに乗り込むので時差に苦しまなくても済む。組み合わせ順にも恵まれました。

「日本の主力であるMF本田、MF香川、FW岡崎、DF長友といった海外組が、日曜にリーグ戦があると合流できるのは火曜日になります。今年3月のW杯2次予選では木曜(3月24日)のアフガニスタン戦で本田と香川を先発から外し、翌週火曜(29日)のシリア戦で2人をスタメン起用しました。今年9月と10月の各連戦も木曜にホームをこなし、火曜にアウェーというスケジュールです。ホームは国内組を中心にして確実に勝ち点3を奪い、アウェーは欧州組を使って勝ち点3をきっちり獲得する。ともあれ、日本は対戦順まで有利なホーム&アウェーになるとは、ここまで予想していませんでした」

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