強風も難敵 全英OPのタフなリンクス攻略は“転がし”が鉄則
今年で145回目を迎える世界最古のメジャー大会「全英オープン」が14日、開幕する。日本人選手は米ツアーで戦う松山英樹(24)はじめ、谷原秀人(37)、宮里優作(36)、小平智(26)、池田勇太(30)、今平周吾(23)、塚田陽亮(31)、市原弘大(34)の8選手が出場する。
会場は2004年以来、12年ぶり9度目の開催のロイヤルトゥルーンGCオールドC(スコットランド)だ。前回の04年大会は日本ツアーに参戦していたトッド・ハミルトンが優勝した。
すべてのホールでマイナーチェンジしているものの、総距離7190ヤード(パー71)と、飛ばし屋が有利というわけではない。逆に大西洋からの強い風対策と、硬いフェアウエーでランが出るため、アンジュレーションを見極めた上で、正確なポイントに打っていく技術が求められる。
ゴルフライターの吉川英三郎氏がこう言う。
「コース攻略は風次第です。朝と夕方、あるいは海風、陸風と複雑な風向きの読みが難しい。想像以上にボールが曲がったり、風に乗るとボールが飛び過ぎてしまうこともある。それで、長いラフやポットバンカーにつかまると脱出も大変です。いかにボギーを叩かず、パーセーブでしのいでいくかが問われます。グリーンとフェアウエーが同じ硬さで、どこまで転がるか計算するのも難しい。だから、グリーンまで数十メートルをパターで転がすケースも出てきます」