200m予選でボルト好発進 V3と不滅の世界記録へ死角なし

公開日: 更新日:

 北京、ロンドンに続きリオ五輪陸上男子100メートルを史上初の大会3連覇で制したボルト(29)。偉業達成から中1日で迎えた16日(日本時間)、同200メートルの予選9組に登場し、3連覇に向けて好発進である。

 現地でのボルト人気は凄まじい。この日もトラックに現れた瞬間に「ボルト! ボルト!」の大コール。スターティングブロックを入念にセットした後、スタートの練習をすればウォー! 観客席に向かって手を振ればキャー! とスタジアム中が大騒ぎ。レースが始まっても、主役はもちろん王者ボルトである。

 スタートの反応時間は最も遅かったが、直線に入るまでにスムーズに加速し、トップに立つと残り50メートルは左右を確認しながら、最後は完全に流してフィニッシュ。タイムは20秒28。9組1位で準決勝(日本時間18日午前10時スタート)進出を決めたボルトは、笑顔で「200は最も好きな種目。通過できて満足」とのコメントを残した。

 そもそもボルトは、ジュニア時代から相性の良い200メートルで「何十年も破られないような世界記録を出したい」という願望を持っていた。自身の持っている200メートルの世界記録19秒19は、6年前の09年世界陸上で出したもの。今月21日に30歳の誕生日を迎えるボルトは、これからフィジカル的に衰えが急と覚悟しており、20代最後のリオ五輪で世界記録を大幅に更新して優勝したい――と本気で思っている。

 左足痛からの復帰レースとなった7月のロンドンGPで0.3メートルの向かい風ながら19秒89で優勝した。現時点で王者ボルトに死角なしである。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の新農相が減産へ180度方針転換…生産者は大混乱

  2. 2

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  3. 3

    “裸の王様”と化した三谷幸喜…フジテレビが社運を懸けたドラマが大コケ危機

  4. 4

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  5. 5

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  1. 6

    小泉“セクシー”防衛相からやっぱり「進次郎構文」が! 殺人兵器輸出が「平和国家の理念と整合」の意味不明

  2. 7

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  3. 8

    菅田将暉「もしがく」不発の元凶はフジテレビの“保守路線”…豪華キャスト&主題歌も昭和感ゼロで逆効果

  4. 9

    元TOKIO国分太一の「人権救済申し入れ」に見る日本テレビの“身勝手対応”

  5. 10

    “気分屋”渋野日向子の本音は「日本でプレーしたい」か…ギャラリーの温かさは日米で雲泥の差