甲子園Vでプロ決意か 作新学院も気を揉む今井達也の進路

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■“スポーツ校”の経営理想とは?

 作新学院は生徒数3668人(平成26年5月)。日本最大級のマンモス校で、野球部員は99人。野球で名前が売れれば知名度が上がる。進学実績が良ければ「出口」が広がり、生徒募集の際の「入り口」も広がる。スポーツに力を入れている学校の大半はこうした経営が理想だ。

「ですが、今井に限れば、学校の思惑を押し通すのは難しいと思う。プロの攻勢は防げないだろう」

 とは、強豪私立校の監督だ。

「プロに行かれたら学校としてはうまみがない。有名な大学、社会人に進んで『進学実績』をつくり、将来的には指導者として帰ってきてくれたら二度おいしい。ただし、1位指名が確実となれば話は変わってくる。以前、プロのスカウトに『ドラフト1位ならプロ、2位以下なら大学』とプレッシャーをかけたこともあるが、本人のプロ志向が強い上に、ドラフト1位で取ると言うなら、強引に進学させることは、むしろ世間の批判対象になりかねない。今井の場合は優勝投手だからなおさらだろう」

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