二軍投手Cに西口氏 西武監督教育に“根本イズム”しっかり

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 数年後が楽しみだ。

 西武は11日、辻新監督以下、来季のコーチ人事を発表。中でも目玉は西口文也二軍投手コーチ(44)だ。

 94年ドラフト3位で立正大から西武に入団。以来、15年に引退するまで西武一筋21年。松坂(現ソフトバンク)と双璧を成すエースとして活躍し、通算182勝118敗。将来の監督候補であることは間違いない。

 西武は昔から、指導者候補のOBに対しての教育が手厚い。08年に就任した渡辺監督(現SD)は現役引退後に台湾球界で修業した経験を評価し、二軍の指導者としてチームに復帰させた。現在はロッテで指揮を執る伊東監督も、現役晩年の2年間は兼任コーチだった。西口コーチにしても、今年は球団編成部に所属しながら台湾、韓国球界で臨時コーチを経験した。現役時代に実績を残した選手でも、経験を積ませて勉強させる。かつて西武やダイエーで敏腕フロントとして知られた故・根本陸夫の教えが息づいている証拠だろう。

 昨オフ、原前監督が辞任するや、兼任コーチだった高橋を指揮官のイスに座らせた巨人とは対照的だ。

 伊東、渡辺と球団に教育された両監督は、いずれも日本一を経験。西口コーチもその系譜に名を連ねるようになるか。

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