棒高女王トップ就任も…ロシア反ドーピング機関の怪しさ

公開日: 更新日:

 かつての棒高跳びの女王が薬物問題の責任者に就任した。ロシア反ドーピング機関(RUSADA)を監督する評議会の議長に決まった世界記録(5メートル6センチ)保持者のエレーナ・イシンバエワ(34)のことだ。

 今後はイシンバエワが中心となり、世界反ドーピング機構(WADA)から組織的ドーピングにより資格停止処分を受けたRUSADAの再建に取り組むという。

 イシンバエワを責任者に選んだRUSADAの決定にWADAは声明で不快感をあらわにしたが、それも当然だろう。WADAの情報がイシンバエワを通じてロシア側に筒抜けになりかねないからだ。

 イシンバエワは今年8月の国際オリンピック委員会(IOC)アスリート委員選挙で当選。アスリート委員はIOC理事も兼ねるため、ドーピングに関するあらゆる情報にアクセスしやすい立場なのだ。

 8日まで行われていたIOC総会(スイス)では反ドーピング強化でIOCとWADAによる連携が確認されたばかり。今後は両者による情報共有などが図られるだけに、抜き打ち検査の日程などがイシンバエワからロシア側に流れる可能性は否定できない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"