著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

久保裕也<2>「細くても強くなる」と欧州挑戦で気付いた

公開日: 更新日:

 18歳だった京都時代の2011年天皇杯の準決勝。MF中村俊輔(現磐田)擁する横浜M相手に1得点1アシストの大活躍を見せ、「新たなスターFWの誕生」と日本サッカー界を騒がせた久保裕也(ヘントFW)。19歳でスイス1部ヤングボーイズに移籍したが、初の海外挑戦は苦難の連続だったという。「海外そのものに馴染むのに本当に苦労した。試合にも出られるようになって少しずつ前進したかな」と述懐する久保の欧州挑戦を振り返る。

 単身で最初に赴いた町ベルンは、ドイツ語圏である。久保は、自宅のリビングの壁一面にドイツ語の単語を貼り、語学習得に取り組んだ。「覚えるのには使うのが一番と思いましたが、貼っとけば覚えるかな? という感じ」。部屋の窓にはカーテンもかけず、服はあるものを着回し、ストイックにサッカーを追い求めたのは間違いない。

「実は一度、カーテンを買いに行ったんですよ。でも窓がメッチャ大きくてカーテンの横幅が足りなかった。意味をなさなかったんで外した。それが真相です。服を買わないのも、モノを増やすと片づけられなくてゴミ屋敷みたいになるから。それが嫌なんで」と本人は苦笑いするが、同じ山口出身で京都、リオ五輪代表のチームメートだった原川力(鳥栖MF)は「当時の裕也はサッカー一色だった」と集中力の高さに脱帽していた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参院選神奈川で猛攻の参政党候補に疑惑を直撃! 警視庁時代に「横領発覚→依願退職→退職金で弁済」か

  2. 2

    国分太一だけでない旧ジャニーズのモラル低下…乱交パーティーや大麻疑惑も葬り去られた過去

  3. 3

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  4. 4

    参院選千葉で国民民主党に選挙違反疑惑! パワハラ問題で渦中の女性議員が「証拠」をXに投稿

  5. 5

    石破首相の参院選応援演説「ラーメン大好き作戦」ダダすべり…ご当地名店ツラツラ紹介も大半は実食経験ナシ

  1. 6

    ホリエモンに「Fラン」とコキ下ろされた東洋大学の現在の「実力」は…伊東市長の学歴詐称疑惑でトバッチリ

  2. 7

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  3. 8

    参院選終盤戦「下剋上」14選挙区はココだ! 自公の“指定席”で続々と落選危機…過半数維持は絶望的

  4. 9

    外国人の「日本ブーム」は一巡と専門家 インバウンド需要に陰り…数々のデータではっきり

  5. 10

    「サマージャンボ宝くじ」(連番10枚)を10人にプレゼント