大谷にフラれた東の金満球団が“FAの目玉”ダルに方針転換

公開日: 更新日:

 今オフ、海外市場の最大の目玉だった二刀流大谷翔平(23)のエンゼルス入団が8日(日本時間9日)に決まった。

 今後、米球界ではFA市場での動きが活発になる。そのFAマーケットでオフの動向に注目が集まっているのが、ダルビッシュ有(31=ドジャースからFA)だ。

 先発投手では右腕のジェイク・アリエッタ(前カブス)とともに複数の球団が関心を寄せている。中でも、ヤンキース、ブルージェイズ、フィリーズらの東海岸の球団は、ローテーションの柱と位置付け、FA補強の最優先候補としてリストアップ。今後はマネーゲームに発展する可能性もあり、米移籍情報サイト「トレード・ルーモア」は「6年総額1億6000万ドル(約178億3800万円)の契約は保証される」と予想している。

 ヤンキースを筆頭に東海岸のすべての球団は「西海岸」「二刀流起用」を優先した大谷にソデにされたばかり。金銭面を重視しない大谷にフラれた東の金満球団が野球を「ビジネス」と割り切るダルへと方向転換したわけだ。

 今オフ、エース級の補強を最優先事項とする球団は少なくない。大谷取りに失敗した中西部の6球団も例外ではなく、慌ててダル獲得に舵を切る可能性もあるが、出遅れ感は否めない。争奪戦になれば、資金力のある東の球団には太刀打ちできないだろう。

 ダル、大谷の両取りを狙っていた球団もあるとされるが、日本人の目玉選手2人を逃し、じだんだ踏む西の球団もありそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  1. 6

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  2. 7

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  3. 8

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ

  4. 9

    楽天が変えたい「18番は田中将大」の印象…マエケンに積極譲渡で“背番号ロンダリング”図る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  4. 4

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  5. 5

    timelesz篠塚大輝“炎上”より深刻な佐藤勝利の豹変…《ケンティとマリウス戻ってきて》とファン懇願

  1. 6

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  2. 7

    国民民主党“激ヤバ”女性議員ついに書類送検! 野党支持率でトップ返り咲きも玉木代表は苦悶

  3. 8

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  4. 9

    波瑠のゴールインだけじゃない? 年末年始スクープもしくは結婚発表が予想される大注目ビッグカップル7組総ざらい!

  5. 10

    アヤックス冨安健洋はJISSでのリハビリが奏功 「ガラスの下半身」返上し目指すはW杯優勝