評議員を激怒させた 貴乃花親方の変節と裏金顧問との関係

公開日: 更新日:

■裏金顧問のクビを「戻してほしい」

 評議員たちが貴乃花親方の言動に怒り心頭な理由はそれだけじゃない。北の湖理事長時代、協会の事務方を一手に仕切っていた裏金顧問との関係だ。

 裏金顧問とは、協会とパチンコメーカーとの契約に際し、間に入った代理店関係者から500万円の裏金を受け取った人物のこと。昨年1月に協会を解雇された裏金顧問は現在、地位保全の裁判で協会と係争中だ。そんな人物と貴乃花親方は今年10月、川崎大師で行われた北の湖前理事長の三回忌法要後の食事会で山響親方(元平幕巌雄)も含めた3人でゴソゴソと話し込む姿が目撃されている。貴乃花親方は裏金顧問がクビになると、「なぜクビにする!」「戻してほしい!」と理事長室に怒鳴り込んだこともあった。

 協会を追われ、協会と係争中の人物といまだつながっている事実も、評議員たちの心証を著しく害しているという。

 25日、貴乃花親方は危機管理委員会による聴取を受けた。聴取は約2時間、都内のホテルで行われたが、「理事を解任する権利のある評議員たちが激怒しているだけに、28日は貴乃花親方に対してかなり重い処分が下されるだろう。ただの解任では済まないかもしれない」とは前出の親方だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 格闘技のアクセスランキング

  1. 1

    ウルフ・アロンが新日本プロレス“セコンドデビュー”…異例の待遇と1.4東京Dデビュー戦への不安

  2. 2

    横綱大の里に舞の海氏「深刻な病、悪い癖」…V戦線に踏みとどまるも方々から辛辣意見殺到

  3. 3

    大相撲平幕Vが早くも「平成31年間の9人」に並ぶ… 今後も止まらぬ番付崩壊、プロアマの差はないも同然

  4. 4

    悲願の初V琴勝峰“らしくない”強気相撲はケガの功名…大関・横綱級の大器が「ひたすら前に出て攻めた」理由

  5. 5

    いとうあさこ似を自認・琴栄峰央起の“美四股”は角界随一、兄・琴勝峰の影響で高卒プロ入り決意した

  1. 6

    “ケチ付き昇進”横綱豊昇龍がまた休場…名ばかり横綱だった先輩2人との「いや~な」共通点

  2. 7

    2世力士・藤ノ川成剛が受け継ぐ伝統とDNA…大学のスカウトを蹴った裏に父の助言

  3. 8

    【追悼】元横綱2代目若乃花「毎晩2升飲んでりゃ倒れるよ」と自嘲した親方時代

  4. 9

    元大関・朝乃山の幕内復帰が秒読みへ…コロナ不祥事や大ケガ経て磨かれた精神力で幕下を2場所で通過

  5. 10

    本名力士・草野直哉は“白鵬騒動”に翻弄された照ノ富士の元付け人…雑用卒業でいよいよ本領発揮

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  2. 2

    “芸能界のドン”逝去で変わりゆく業界勢力図…取り巻きや御用マスコミが消えた後に現れるモノ

  3. 3

    渡辺謙63歳で「ケイダッシュ」退社→独り立ちの背景と21歳年下女性との再々婚

  4. 4

    参政党は言行一致の政党だった!「多夫多妻」の提唱通り、党内は不倫やら略奪婚が花盛り

  5. 5

    悠仁さま「友人とガスト」でリア充の一方…警備の心配とお妃候補との出会いへのプレッシャー

  1. 6

    伊東市長「続投表明」で大炎上!そして学歴詐称疑惑は「カイロ大卒」の小池都知事にも“飛び火”

  2. 7

    大阪万博は鉄道もバスも激混みでウンザリ…会場の夢洲から安治川口駅まで、8キロを歩いてみた

  3. 8

    早場米シーズン到来、例年にない高値…では今年のコメ相場はどうなる?

  4. 9

    中島歩「あんぱん」の名演に視聴者涙…“棒読み俳優”のトラウマ克服、11年ぶり朝ドラで進化

  5. 10

    米価高騰「流通悪玉論」は真っ赤なウソだった! コメ不足を招いた農水省“見込み違い”の大罪