著者のコラム一覧
武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

フェデラーとナダル “最高峰の2人”が日本で見られない訳

公開日: 更新日:

 男子テニスのアジアシリーズが終わった。最後の上海マスターズの決勝は、今季ツアーを象徴するようにロジャー・フェデラーラファエル・ナダルの激突となり、フェデラーが今季6勝目。北京のチャイナオープンはナダルが勝って、最新世界ランクは1位ナダル、2位フェデラー。中国のファンは華麗な旬のテニスを堪能しただろう。

 東京開催の楽天オープンも錦織圭が欠場した割には上々の観客動員で、ダブルスでは内山靖崇とマクラクラン勉の日本ペアが12年ぶりに優勝した。ダブルスの決勝で客席が埋まることは、海外大会ではまずない。日本の観客は最高と、プレーヤーの意見は一致する。

 伊達公子は「タメ息ばかり」と嘆いたが、それも試合に没頭するあまりで、好プレーには自然に称賛の拍手が湧く。皇室にも愛され、多くの国際大会が開催されてきた伝統のたまものに他ならない。その最高の客が最高のプレーを見ることができない……フェデラーの日本でのプレーは06年の1度だけ。ナダルは6年前が最後で、ノバク・ジョコビッチに至ってはユニクロ契約時にすらプレーしていないのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」