高木美帆の切望 政府が設置検討の冬季NTCは本当に必要か

公開日: 更新日:

 平昌五輪でのメダルラッシュをいいことに、スポーツ関連予算がさらに膨れ上がりそうだ。

 林芳正文科相は27日の閣議後の会見で、JOC(日本オリンピック委員会)などが要望する冬季競技のナショナルトレーニングセンター(NTC)の設置について、「関係団体、選手、指導者からより具体的な要望内容を聞きながら、財源確保も含めて、効果的、効率的な(強化)拠点のあり方について検討したい」と話した。

 冬季NTCを巡っては、平昌五輪女子スピードスケートでメダル3個を獲得した高木美帆(23)が、25日の自民党大会で安倍首相に設立を訴えたばかり。金メダリストの要望に林文科相は理解を示したわけだが、果たして冬季NTCは本当に必要なのか。

 東京・北区に集約施設がある夏季競技とは異なり、冬季競技の練習施設は国内に分散。フィギュアスケートは中京大のリンク、スピードスケートは長野・エムウェーブなどがJOCの強化拠点施設に指定されている。各競技とも十分な練習、トレーニングは可能で、新たに冬季競技のための施設を新設する必要性は感じられないのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘