著者のコラム一覧
津田俊樹スポーツライター

産経新聞記者として1992年アルベールビル冬季、同年バルセロナ夏季五輪を取材。運動部長、論説委員を経て、現在フリー。2019年に東京五輪開催をめぐる問題点を指摘する「ブレないスポーツ報道」(言視舎)を出版。

<4>捜査機関に委ねれば加害選手は「被疑者」として扱われる

公開日: 更新日:

 アメリカンフットボールの名門、関学大は甲子園ボウル優勝28回、リーグ戦145連勝という大記録を持つ。栄光の歴史を築いてきた“青のDNA”を受け継ぐ選手のなかで屈指のQB(クオーターバック)といえば、誰もが1970年代中盤に活躍した猿木唯資さんを推すだろう。

 77年のリーグ戦は京大との全勝対決となった。闘将・水野弥一監督率いる京大ディフェンス陣にパスを阻まれると、自ら走ってタッチダウン、逆転勝利へつなげた。この雨中の激闘は、試合会場にちなみ「涙の日生球場」と語り継がれている。

 猿木さんは翌年4月の近大戦で脊髄を損傷する大ケガを負い、二度とフィールドに立てなくなった。税理士として再起した偉大なQBは当時を次のように振り返る。

「タックルより先に自分から倒れたときに、変な体勢で首から落ちたんです。それが原因でしょうけど、よく覚えていません。いろんな人から励まされ、元気をもらいました。ケガをしましたが、私にとってアメフトは人生そのものです」(「アメフト三国志」)

■実際に立件されるかは微妙な情勢

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  2. 2

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  3. 3

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  4. 4

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  5. 5

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  1. 6

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  2. 7

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方

  3. 8

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  4. 9

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  5. 10

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした