木更津総合・五島監督に聞く ドラフト候補が進学する理由

公開日: 更新日:

 ――と、いいますと。

「プロが『ドラ1で獲得します!』という選手がいたら、私だって考えますよ。でも、ウチにはそこまでの選手は入ってこないので(笑い)。これが高校から直接プロ入りを反対するもうひとつの理由です。つまり、ドラ1ならある程度、球団が面倒を見てくれるでしょう。でも、高卒でドラフト下位ともなれば、そうはいきませんよ」

 ――プロ入り後の待遇などの問題ですね。

「もちろん、大学進学が遠回りになるケースもあるとは思います。それに、やっぱりプロ入りは子供たちの夢ですから。確かに大学4年間を遠回りだと思うあまり、大学在学中にダメになってしまう選手もいるかもしれない。でも、そういう子は高校から直接プロに行っていたとしても、大体通用しませんよ」

■「最終目標ではなく就職先のひとつ」

 ――これまで「下位指名でもいいから直接プロに行きたい!」と言った部員はいないのですか?

「事あるごとに、今話したようなことをコチョコチョと……ね(笑い)。私だけではなく、周囲もそうやって説得していますから。実際は何が正しいのかわかりませんけどね。私が大学(早大)、社会人(川崎製鉄神戸)と歩んできたから、その道が一番いい、と思っているのかもしれない。やはり高卒で下位指名は、『ちょっと待てよ、それなら大学に4年間行ってからでも遅くないぞ』と考えてしまう。ホント、松井秀喜みたいなのがいれば、直接プロに行かせるのも反対はしませんけどね(笑い)」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束