5連敗で4年間勝てず…錦織圭が越えられないフェデラーの壁

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 上海オープン(OP)準々決勝でフェデラー(37=世界ランク2位)に4―6、6―7のストレートで敗れた錦織圭(28=同12位)。対フェデラーはこれで5連敗だ。

 凡ミスはフェデラーの方が多かった。サーブ以外で自分に原因のあるミスショットは錦織の「24」に対して、フェデラーは「35」。実力を発揮したのは、むしろ錦織の方だった。

 コンディションも良かった。全英OPでは自身初のベスト8、全米OPはベスト4、楽天OPでは準優勝と好調をキープ。昨夏に痛めた右手首の不安を感じさせなかった。

 しかも、日本のテニス界は先の全米OPを制した大坂なおみブーム。メディアの注目は大坂に集中し、これまで日本テニス界の注目を一身に背負ってきた錦織のプレッシャーは多少なりとも和らいだはずだ。

 モデルの恋人との交際も順調だという。今年7月、全英OPでジョコビッチに敗れた2日後に渋谷の焼き鳥屋で仲むつまじく食事をする姿が写真誌に掲載された。

 ツアーファイナル出場というモチベーションもある。上位8人が出場できる年間ポイントは11日現在、8位のティエムと535ポイント差の9位。かなりの差はあるが、あと1人抜けば出られる状況は意欲につながる。

 つまり、錦織は力を発揮しやすい、試合に集中できる状況にあるのだが、それでもフェデラーには勝てなかった。実力差はスコア以上に大きい――。

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