テニス協会が大坂なおみへ 全米V報奨金800万円は妥当か

公開日: 更新日:

 800万円は果たして高いか安いか。日本勢で初めてグランドスラムの全米オープンを制した大坂なおみ(20)がテニス協会から支給された報奨金の金額だ。

 800万円は五輪で金メダルを獲得した場合にテニス協会から支給される報奨金と同額。五輪は各国の代表が出る選抜大会だし、中には選手を派遣しない国もある。そこへいくと全米オープンはすべての選手に門戸が開かれているから、勝つことは五輪よりはるかに難しい。

 だとすれば安いし、もっと出してやってもいいという気もするが、周囲の関係者の話を総合すると、どうやらテニス協会によるJOC(日本オリンピック委員会)への忖度らしい。

 テニス協会はJOCの多大な支援を受けている。練習拠点はNTC(ナショナルトレーニングセンター)で、コーチもJOC派遣。福井烈専務理事はJOCの常務理事でもある。協会にしてみれば、グランドスラム制覇にどれだけ価値があろうと、正面切って五輪の金メダル以上の価値がありますとは言いにくいのだ。

 この図式はテニスに限ったことではない。他の多くのスポーツにも言える話だ。

 さて、その大坂は21日の準々決勝で世界ランク25位のストリコバ(32=チェコ)に6―3、6―4でストレート勝ち、2年ぶりの準決勝進出を決めてこう言った。

「厳しい戦いだったけれど、勝てて良かった。準決勝も最高のテニスをして、いい結果を残したいと思う」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

  2. 2

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  3. 3

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  4. 4

    W杯最終予選で「一強」状態 森保ジャパン1月アジア杯ベスト8敗退からナニが変わったのか?

  5. 5

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  1. 6

    指が変形する「へバーデン結節」は最新治療で進行を食い止める

  2. 7

    ジョン・レノン(5)ジョンを意識した出で立ちで沢田研二を取材すると「どっちが芸能人?」と会員限定記事

  3. 8

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 9

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  5. 10

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も