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小杉陽太実業家・元DeNA投手

1985年、東京都出身。二松学舎高から亜大に進むも、3年の進級直前で退学。バイト生活を送りながら母校の二松学舎で練習を再開。JR東日本に入り、2008年のドラフト5位で横浜(現DeNA)入団。主に中継ぎとして登板し、通算6勝9敗、防御率5・04。二軍暮らしが続いた17年オフに戦力外となり、1カ月後に株式会社l’unique(リュニック)を設立。今年4月からは岡山のブライダル事業に参画する。6月に初のビジネス書「僕たちのLIFEシフト『戦力外通告』をプラスに変えた転職の思考」(徳間書店)を上梓。

DeNA南場オーナーの話に引き込まれビジネスに興味を持つ

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 グッズの売り上げについても、球団から具体的な説明を受けました。数字を示され、「売り上げがまだ足りない。これにはみなさんの協力が必要なんです。だからファンサービスを積極的にやってほしい。チームが強くなる前に、まず人気を上げましょう。それで強くなれば自然とファンは増える」と。

 選手も、ただ「やれ」と上から命じられるより意味を見いだせる。例えば、エキサイティングシートへサインをしに行くのも、「あそこの席は高いチケットだから毎試合行ってあげて」と指示が具体的でした。他球団のファンの人から「ベイスターズファンは距離感がすごく近くて羨ましい」と言われますが、それも球団の明確な方針あってのことです。

 戦力外になり、いざ起業するとなったときは、いろんな方に相談しました。池田さんにも食事に行ったときに会社をつくることを報告したんです。そのとき僕は、「元野球選手というのを伏せてやっていきたいんですよね」とカッコつけて言ったら、「おまえ、バカじゃないの」と言われて……。

(つづく)

【連載】クビから1カ月 起業そして社長に

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