小杉陽太
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小杉陽太実業家・元DeNA投手

1985年、東京都出身。二松学舎高から亜大に進むも、3年の進級直前で退学。バイト生活を送りながら母校の二松学舎で練習を再開。JR東日本に入り、2008年のドラフト5位で横浜(現DeNA)入団。主に中継ぎとして登板し、通算6勝9敗、防御率5・04。二軍暮らしが続いた17年オフに戦力外となり、1カ月後に株式会社l’unique(リュニック)を設立。今年4月からは岡山のブライダル事業に参画する。6月に初のビジネス書「僕たちのLIFEシフト『戦力外通告』をプラスに変えた転職の思考」(徳間書店)を上梓。

“元野球選手”の肩書きフル活用を DeNA初代社長に叱られる

公開日: 更新日:

 起業に際し、DeNA初代球団社長の池田純氏にも相談したという小杉社長。「元野球選手というのを伏せてやっていきたいんですよね」と言うと、「おまえ、バカじゃないの」と一蹴された。

  ◇  ◇  ◇

 池田さんには「元プロ野球選手なんて、なりたくてなれるもんじゃないんだから、それはフルに使え。かっこつけるな」と叱られました。それと同時に、池田さんにはこうも言われました。

「『元野球選手』には賞味期限もある。だからこそ、すぐに使った方がいい。野球選手というので人は集まってくる。それを後で使っても全然意味がない」

 池田さんのアドバイスもあって、メディアで積極的に発信したりするようになりました。堀江貴文さんの「ハッタリの流儀」という本があるんですが、実際にハッタリをかますことで人が集まってくることもあった。元野球選手という肩書を利用して発信するのも大事だと思いました。

 池田さん以外にも、会社経営者、大企業に勤めている方、個人事業主……いろんな方に相談しましたが、「絶対にうまくいかない」「やめたほうがいい」と言う人の話は耳に入れませんでした。その中には、実際に起業したものの事業が軌道に乗らずに失敗した方もいました。その経験を踏まえ、愛情をもって「そんなに簡単にうまくはいかないよ」と親身になってアドバイスをいただきましたが、僕は「相談する人を間違えたな」と聞き流したほどです(笑い)。

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