CS出場なのに…阪神“蚊帳の外”侍Jに選出ゼロという悲哀
とは、さる球界OB。
「稲葉監督は左腕投手とパワーのある選手を探す過程で、今季3勝ながら、109回3分の2を投げて、125奪三振と成長した左腕の高橋遥と、若き4番候補の大山に目をつけた。しかし、最終的に中日の大野が今季、最優秀防御率のタイトルを獲得したように復活を遂げたことで、大野に軍配が上がった。大山は、他の内野手と比べても、力が及ばなかったというわけです」
とはいえ、今回の侍メンバーは故障の菅野はもちろん、直前になっても4人のメンバーがコンディションを理由に代表入りを辞退し、代役が選出されたという。阪神OBが「寂しい限りです」とこう続ける。
「それでも選ばれなかったというのは、阪神に代表メンバーとして足りうる実力を備えた選手がいないということ。セの盗塁王を獲得した近本でさえ、守備力が問題視され、周東を上回ることができなかった。しかも、今大会のメンバーは、来年の東京五輪メンバーの選考のベースになると聞いている。五輪は24人とメンバーが少ない上に、ケガなどで辞退した選手を除けば来季開幕直後に大活躍するなど、相当なアピールが必要になる。阪神は五輪でも選出ゼロの可能性が高まったことになる」
阪神タイガースが最大のコンテンツである関西のマスコミ関係者からは、「五輪期間中は公式戦は中断するし、阪神ネタが扱いづらくなる。かなり痛い」と早くも嘆き節が聞こえてくるのである。