鳥谷の去就めぐり大騒ぎ…阪神とマスコミの危うい関係

公開日: 更新日:

 秋風が吹く前にAクラスも厳しくなってきた阪神のベテランが、ここにきてクローズアップされている。

 鳥谷敬(38)は神宮での今季最終戦となった25日のヤクルト戦後、「これが最後(の打席)になるかもしれない」と語り、在阪マスコミがその去就について過剰に反応。球団は近日中にも話し合いを行うそうだ。

 鳥谷はプロ11年目を終えた2014年オフ、メジャー移籍を求めて剛腕代理人のS・ボラス氏と契約したが、夢はかなわず、阪神と5年20億円の破格条件で残留した。その大型契約が今年で終わる。引退か残留か、それとも他球団へ移籍かと、スポーツマスコミは連日かまびすしい。

 ある球界関係者は、「鳥谷の今後についてはともかく、メジャーに行かず大正解でした」といってこう続ける。

「14年オフといえば、韓国の強打の遊撃手・姜正浩(当時27)が入札制度でパイレーツと4年総額1100万ドル(当時レートで約13億2000万円)で契約。鳥谷よりはるかに高い評価を受けていた姜でも、年俸3億3000万円程度だった。この時鳥谷は33歳。メジャーではホームランは期待できないし、肩の強さや脚力も並。プロ11年で3割クリアはたった3度の野手でしたから、『阪神から高い条件を引き出すためにメジャー移籍をダシに使った』という声もあった。鳥谷からすればピークを過ぎた年齢で5年20億円とか、それ以上とも言われている条件で阪神と再契約できたのは大きかった。逆に言えば、阪神にとってこの契約は失敗でしたね」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党さや候補のホストクラブ投票キャンペーンは、法律的に公選法違反になるのか

  2. 2

    “ケチ付き昇進”横綱豊昇龍がまた休場…名ばかり横綱だった先輩2人との「いや~な」共通点

  3. 3

    参政党が急失速か…参院選「台風の目」のはずが賛同率ガタ落ち、他党も街頭演説で“攻撃”開始

  4. 4

    君はそれでも参政党に投票するのか…若者たちの“熱狂”が引き寄せる「徴兵制」「治安維持法」

  5. 5

    “金星プレゼンター”横綱豊昇龍に必要な叔父の図太さ…朝青龍は巡業休んでサッカーしていた

  1. 6

    “トンデモ発言”連発の参政党が参院選終盤でメディア批判を展開する理由…さや候補も「マスコミはウソつき」

  2. 7

    石破と菅が練る「敗戦処理」案…幹事長交代で、進次郎起用、連立相手は維新が本命

  3. 8

    5周年のSnow Man“目黒蓮独走”で一抹の不安…水面下のファン離れ&グループ内格差

  4. 9

    参院選で激戦の千葉選挙区で国民民主党“激ヤバ”女性議員を自民県連が刑事告発し泥仕合に

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒