著者のコラム一覧
いとうやまねコラムニスト

サッカー、フィギュアスケート、ラグビーなどのコラムニスト。取材・構成・ライティングを担当した土肥美智子著「サッカー日本代表帯同ドクター 女性スポーツドクターのパイオニアとしての軌跡」が好評発売中。

タータンはスコットランド代表とキャンプ地長崎の友好の印

公開日: 更新日:

 スコットランド代表が訪れる町は、民族衣装をまとったファンであふれかえる。チェック柄のキルトにスポーランというポシェットをぶらさげ、上着は濃紺の代表ジャージーというのが定番だ。本当は英国王室の正装のようにフォーマルな着こなしもある。ベルトや短剣、キルトピン、下着は着けない――。本気で装うとなると、かなり大変なことになる。

 もともと高地地方(ハイランド)の男たちの装いで、1枚の大きな布を地面に広げ、あらかじめプリーツを作って下にベルトをくぐらせる。そこに寝ころんで着付けるのだが、ベルトより下がスカート、上はストール様になる。現在では上下セパレート。下は初めからプリーツに縫われた巻きスカートが一般的だ。

 柄は「タータン」。由緒正しき氏族(クラン)独自の柄、地域に根差した柄、王室専用、軍専用、誰でも自由に使えるものなどなどいろいろある。

 新しくデザインをおこす場合でも、国や専用の民間機関に意匠登録が必要となる。登録されていないものはタータンを名乗ることができない。

 スコットランド代表ジャージーの肩や胸元などにある柄(写真参照)も「Scottish Rugby Union」という名前で登録されている。ナショナルカラーと国花のアザミの色をモチーフにした美しいパターンとなっている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性