W杯特需に期待せざるを得ない日本ラグビー界のお寒い事情

公開日: 更新日:

■民放は様子見

 仮にプロリーグを発足させたとして、どれだけ注目されるか、という問題もある。トップリーグは有料のCS放送「J SPORTS」で全試合中継されている。多くの人に興味を持ってもらい、競技の裾野を広げるという意味では民放やNHKにはかなわない。

 元NHKスポーツプロデューサーの杉山茂氏は「地上波で放送されるかどうかは、正直難しい」と、こう続ける。

「今回のW杯の放映権を得た日本テレビを、民放各局が羨ましがっているのは事実。日本テレビも先日の定例会見で、小杉社長が日本代表のユニホームを着て出てきたくらいですからね。ただ、今後の国内リーグについては、当面はどの局も動かないのではないか。様子見? いや、それよりもっと慎重にうかがっていると思います。私見も入りますが、ラグビーファンは大人が多い。若者があまり騒がないので、大衆性がないと言ってもいいでしょう。仮にW杯で興味を持った人が国内リーグを観戦しても、体格やスピードなど何から何まで違いますからね。『あれ?』と思い、興味を失う可能性もある」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束