スコットランドにはショック…稲垣のトライが生まれた背景

公開日: 更新日:

 何度も何度も練習場で繰り返したプレーがトライとなって、ジャパンのメンバーは士気が上がらないはずはないし、スコットランドの面々は普段の被トライよりもショックを引きずってしまったのではないだろうか。

 今大会を見ていると、もうシンプルなボール回しでは、トライに行き着かないという印象を抱いた。ただ右に左に、時に中央から――では、たやすく対処されてしまう。これからパス回しがどう進化していくか? 注目していきたいと思う。

■苦闘の日々

 W杯開幕前に日刊ゲンダイのインタビューを受け、話題が前回大会の南ア戦勝利に移った。その時に凄い、よくやってくれたという思いと同時に「なぜ私はピッチ上にいないのだろうか?」「あの場所でわたしもプレーしたかった」としみじみ思った、と答えた。まだ、どこかに現役選手気分が残っていたのだろう。

 しかし、今大会のジャパンの躍進ぶりを見ていても「あの場所に立ちたい!」という欲求は湧き上がってこなかった。

 代表の後輩たちは、実に素晴らしい戦いをやっている。今のジャパンの快挙は、苦闘の日々だった我々の時代から連綿とつながっているんだなぁ……。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは