著者のコラム一覧
田口光久サッカー解説者

1955年2月14日生まれ。秋田県出身。秋田商高から三菱(現浦和)入り。76年に日本代表入りを果たし、日本代表Aマッチ59試合に出場。B、Cマッチを含めると161試合で代表守護神として活躍した。現役を引退する84年まで代表主将を務め、引退後は秋田経法大付属高、青森山田高、遊学館高、国際学院高サッカー部監督を歴任した。

4試合連続無失点で権田修一に「第1GKの風格」が漂ってきた

公開日: 更新日:

 カタールW杯アジア2次予選タジキスタン戦にフル出場したGK権田修一のパフォーマンスを見ながら「明らかに変わった」とつぶやいてみた。

 2010年1月に代表デビューを果たした権田は、長らく正守護神・川島のバックアッパーに甘んじてきた。代表練習中も、たまの試合出場時も「オレが第1GKの座を奪ってやる!」という気概が伝わらず、個人的には「第2GKで満足しているのか……」と物足りなさを感じていた。

 ところが、今年1月にポルトガル1部に移籍してからの権田は、冷静沈着さが際立って、第1GKとしての風格が漂うようになった。

 9月以降のパラグアイ戦、ミャンマー戦、モンゴル戦と3戦連続で無失点に抑えた権田は、タジキスタン戦で何度かピンチに直面しながらも好セーブを連発。4試合連続無失点というのは、実に素晴らしい数字である。

 タジキスタン戦では0―0で迎えた前半24分のプレーにシビれた。

 FW鎌田が相手エリアでボールをロスト。一気のカウンターで日本DF陣がもたつき、相手MFに至近距離からシュートを放たれた。が、権田は落ち着いていた。ギリギリまで相手MFの動きを見て、シュートの軌道を確認してから左手一本でファインセーブである。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    横綱・大の里まさかの千秋楽負傷休場に角界から非難の嵐…八角理事長は「遺憾」、舞の海氏も「私なら出場」

  3. 3

    2026年大学入試はどうなる? 注目は公立の長野大と福井県立大、私立は立教大学環境学部

  4. 4

    東山紀之「芸能界復帰」へカウントダウン着々…近影ショットを布石に、スマイル社社長業務の終了発表か

  5. 5

    「総理に失礼だ!」と小池都知事が大炎上…高市首相“45度お辞儀”に“5度の会釈”で対応したワケ

  1. 6

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  2. 7

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  3. 8

    義ノ富士が速攻相撲で横綱・大の里から金星! 学生相撲時代のライバルに送った痛烈メッセージ

  4. 9

    同じマンションで生活を…海老蔵&米倉涼子に復縁の可能性

  5. 10

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択