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いとうやまねコラムニスト

サッカー、フィギュアスケート、ラグビーなどのコラムニスト。取材・構成・ライティングを担当した土肥美智子著「サッカー日本代表帯同ドクター 女性スポーツドクターのパイオニアとしての軌跡」が好評発売中。

君が代とラグビー日本代表における良質なハイブリッド

公開日: 更新日:

 W杯で旋風を巻き起こしているラグビー日本代表だが、日本国籍を持たない選手がいることで驚かれた読者も多かったかも知れない。これは「条件をクリアすれば他国の代表資格を得られる」というラグビーユニオン独自のルールに起因する。

 ジャパンの強さは彼らなしでは語れないが、我らがブレイブブロッサムズ(BRAVE BLOSSOMS=勇敢な桜戦士)が歌う「君が代」も〈日本と外国のハイブリッド〉だというのをご存じだろうか? 

 実は日本国国歌の編曲は、ドイツ人音楽家の手によるものなのだ。

 君が代の美しさの秘密に「和声」の見事さがある。そもそも日本古来の音楽には本来、和声は存在しない。すべて同一音(ユニゾン)で作られている。「君が代」にしても、宮内省(当時)の雅楽師が作ったメロディーは、主旋律のみだった。そこに和声を付けたのが、海軍の音楽教師として1879年に来日したフランツ・エッケルト。彼は着任早々、雅楽や催馬楽などを研究し編曲作業に着手した。

 この若きドイツ人音楽家は、単に和声を付けるのではなく、出だしと最後をあえてユニゾンにした。これはもうセンスとしか言いようがないのだが、「ユニゾンこそが日本らしさ」であることを感覚的に分かっていたのであろう。ここに、見事に西洋と日本の音楽の融合を見たことになる。

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