テコンドー金原体制崩壊…相次ぐスポンサー撤退が致命傷に

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 残る3社のうち、一般財団法人国際クラブは「テコンドー協会とは東京五輪が開催される2020年までの5年契約を結んでおり、それまでは契約を続ける予定です。騒動の影響はないとは思いますが、東京五輪が終わってからのことは未定です」と説明したが、スポンサーの相次ぐ撤退は、協会存続の危機に直結する。

水泳の8億円超に対し6000万円弱

 テコンドーは五輪で常にメダルが狙える競技ではないため、強化費や収支の規模はメダル常連競技に比べてはるかに脆弱だ。各競技団体の協会や連盟が開示している収支決算報告書に記載された現金預金で比較すると、その差は一目瞭然。例えば、水泳が約8億5658万円、バレーボールが約4億8390万円なのに対し、テコンドーは約5979万円(すべて平成30年度)。吹けば飛ぶような小規模な組織にとっては1社の契約解除が致命的なダメージになる。

 つい3週間前まで会長のイスにしがみついていたドンも、身を引く状況に追い込まれた。

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