西武1位・宮川哲 ボーイズの仲間が舌を巻いた父の剛速球

公開日: 更新日:

■素質は兄と弟

 宮川3兄弟を知る多くの関係者は「素質で言えば、長男と三男が抜けていた」と口を揃える。  兄・祐輝さんは智弁和歌山で2010年春、11年春夏に、弟・寛志さんは奈良大付で昨夏の甲子園に出場。しかし、東海大山形に進学した次男の宮川は甲子園に出場できず、上武大時代はプロ志望届を出すも指名漏れ……。それがいまや、ドラフト1位というのだから、人の将来なんて分からないものである。

 宮川が野球を始めた生駒クラブライオンズの棚田整代表が言う。

「宮川くんは投手でしたが、同級生にさらに肩の強い子がいたので、あまり目立たなかったですね。ボーイズに行くと聞いて正直、『大丈夫かな?』と思ったくらいです」

 生駒ボーイズの喜多吉嗣副代表が話を引き取る。

「おとなしくて、いつもニコニコしていました。主に外野手で地肩は強かったんですが、レギュラーではなかった。試合に出る機会も少なかったですね。打席での印象もあまりないし……宮川くんには悪いですが、当時は地味でした」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  2. 2

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  3. 3

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  4. 4

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  5. 5

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  1. 6

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  2. 7

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方

  3. 8

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  4. 9

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  5. 10

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした