ヤクルトが獲得発表 嶋の最大使命はドラ1奥川と捕手の育成

公開日: 更新日:

 ヤクルトが15日、今季限りで楽天を退団した嶋基宏(34)の獲得を発表した。嶋は秋季キャンプに合流。嶋には以前から課題だったセンターライン強化が託されることになる。

 今季、ヤクルトのチーム防御率(4.78)、失点(739)はいずれも12球団ワースト。正捕手は中村悠平を中心に松本直、古賀、西田が争っているが、いずれも課題はリード面なのだ。

 バッテリー間が問題山積の中、ドラフトでは星稜の奥川恭伸(18)を3球団競合の末にクジで引き当てた。今夏の甲子園を沸かせたスターを預かるヤクルトにとっては、今後の育成力や起用法が問われる。

「チームは、ただでさえ甲子園のスターである奥川を預かるプレッシャーを感じている。そこへもってきて、バッテリーに不安がある。入団してすぐは体力づくりに時間を割くだろうが、それでもヤクルトでは即戦力。いきなり一軍抜擢の可能性も十分あります。そのときに嶋のような経験豊富な女房役がいれば、奥川も安心してマウンドに立てる」(球団OB)

 嶋はゴールデングラブ賞2回、ベストナイン2回受賞と実績は十分。楽天では岩隈久志(現巨人)、田中将大(現ヤンキース)、則本昂大と、球界を代表するエース投手たちの女房役を務めてきた。ヤクルトでは奥川自身の育成はもちろん、この先、奥川とバッテリーを組むことになる捕手たちへの教育係も務めることになりそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」