巨人投手陣が“総先発化” 救援整備より山口俊の穴埋め優先
巨人は20日、都内のホテルで全首脳陣、フロントらが集まり、スタッフ会議を行った。
原監督は昨季チーム防御率リーグ4位(3・77)に終わった投手陣について「貯金11の山口俊が抜けたわけで、そこをどうするか。ズバぬけた人が出てきて欲しい」とハッパをかけた。
宮本チーフ投手コーチは「監督の意向で先発志願者がいる。リリーフをやっていた選手が先発をやらせてくださいと。先発の志を持った投手はさせてみる。結構やりたいと言ってくるんです」と切り出した。
今季の先発陣は、菅野、新外国人サンチェス、メルセデス、桜井、今村、宮国、畠、田口、鍬原、高橋、古川、高田、戸郷らが争う。同コーチは「先発の方が熾烈。志願者? 結構いる。10人から12人。山口の穴はサンチェスがいるけど日本での実績はゼロ。コケた時怖いんで、そこだけに頼りたくない。戸郷、桜井、(高橋)優貴、古川、畠、CC(メルセデス)。3人は欲しい。相乗効果で埋められるはず」と希望的観測を語った。
もちろん昨季15勝の山口の穴は大きい。ただ、昨季のチーム防御率は先発が3・83、救援が3・68。救援防御率を見ると、前半戦がリーグワーストの3・92。球宴後は同3位の3・42と向上したことが原監督を安心させている。「後ろで固定する投手? デラロサ、(中川)皓太もいる」と同コーチは胸を張るが、先発はリーグ2位、救援は同4位。リリーフ陣も決して安心できる状況ではない。さらに「先発がダメだったからリリーフというのは許されない」(同)と言うから、さらにリリーフのメンバーは限られる。