甲子園危機も…U18アジア選手権は台湾球界のドンが後押し

公開日: 更新日:

 あくまでドラフト会議までに開催されることが前提だが、日の丸を背負って真剣勝負を繰り広げるU18は選手の精神面を評価する上でも貴重な大会なのだ。パ球団のスカウトが言う。

「いい例が昨年のドラフトです。かねてトップクラスの評価を受けていた佐々木(ロッテ1位)や奥川(ヤクルト1位)はまだしも、石川(中日1位)や西(阪神1位)、宮城(オリックス1位)あたりはU18(韓国)での活躍によって、評価を上げた。水上(楽天7位)のように、上位指名ではなくともU18を機にプロ志向が強くなり、プロ入りに舵を切る選手もいる。海外の球場のつくりは甲子園と違って簡素で、プレーや練習を間近で見られるだけでなく、選手同士のグラウンドでの会話まで聞こえてくる。性格や人間性も確認できるのです。誰をドラフト1位にするかの判断さえ難しいうえに、プロ野球の公式戦が縮小されて球団の収入が大幅に落ち込めば、指名人数が減る可能性もある。正当な評価をするためにも、是が非でもU18は開催してほしいですよ」

 高校球児やプロ関係者の切なる願いは届くのか……。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」