「開幕に影響なし」NPB事務局長の言葉に安堵したのは…?

公開日: 更新日:

「開幕に影響はない」

 こう言い切ったのがNPBの井原事務局長だ。

 3日に明らかになった巨人の坂本と大城の新型コロナウイルス感染。改めてPCR検査を行ったところ、4日、いずれも陰性と判定された。こうした経緯もあり、NPBは開幕に支障なしと判断。試合を開催したい12球団が胸をなでおろしたのは言うまでもないが、相撲協会にとっても朗報だ。

「もし、プロ野球の開幕がさらに延期となり、やっているスポーツが相撲だけとなれば、世間の批判が集中しかねない。その意味では、プロ野球さまさまですよ」

 とはある親方だ。

 プロ野球では巨人とソフトバンクしか行っていない抗体検査。これをスポーツ界で先駆けたのが大相撲だ。5月中旬から、希望する協会員全員に検査を実施。親方、力士や裏方を含め、900人以上が部屋ごとに検査を行っている。

「ただでさえ、相撲部屋は3密の極地。だからこそ、各部屋とも神経質なくらい予防と対策はしっかりやっている。それでも高田川部屋の勝武士が亡くなるなど、恐ろしいウイルスですが……。いずれにせよ、プロ野球が開幕まで2週間を切って感染者が出ても『問題なし』なら、本場所の開催は大丈夫のはず。抗体検査の結果が出るのは今月下旬。7月場所は7月19日初日と、1カ月も先ですから」(前出の親方)

 各競技団体はそれぞれを横目で見ながら、試合開催のタイミングを図っている。その意味では、冒頭の井原事務局長の発言は多方面に大きな影響を与えそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

  2. 2
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  3. 3
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  4. 4
    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

  5. 5
    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  3. 8
    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

  4. 9
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 10
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”