<5>2つの台風に新型コロナ 自然に苦しめられた3年生の受難

公開日: 更新日:

 と言う和田監督と今年の3年生には苦い思い出がある。昨秋、東日本に甚大な被害を及ぼした2つの台風だ。

 秋季大会直前に房総半島を襲った台風15号によってネットが破られ、施設の窓ガラスも割れて散乱した。水浸しの上にめちゃくちゃになったグラウンドを前に、監督も部員も呆然自失の体だった。

 それでも数日かけて復旧し、秋季県大会は準優勝。大会直後は後に「令和元年東日本台風」と名付けられた台風19号が直撃。復旧したばかりのグラウンドは、さらなる自然災害によって荒らされた。

■ひとり暮らしはNG

 そして今年の新型コロナウイルスによる長い自粛。

 和田監督の「自然に苦しめられた」という言葉は拓大紅陵のみならず、全国の今年の3年生すべてに当てはまることだ。

 新型コロナウイルスの影響は今も彼らを苦しめている。特に進路となると、どの大学もセレクションを自粛。全国の代替大会も「外部は観戦禁止」というケースが多く、大学側の視察も望めなかった。

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