<5>2つの台風に新型コロナ 自然に苦しめられた3年生の受難

公開日: 更新日:

 と言う和田監督と今年の3年生には苦い思い出がある。昨秋、東日本に甚大な被害を及ぼした2つの台風だ。

 秋季大会直前に房総半島を襲った台風15号によってネットが破られ、施設の窓ガラスも割れて散乱した。水浸しの上にめちゃくちゃになったグラウンドを前に、監督も部員も呆然自失の体だった。

 それでも数日かけて復旧し、秋季県大会は準優勝。大会直後は後に「令和元年東日本台風」と名付けられた台風19号が直撃。復旧したばかりのグラウンドは、さらなる自然災害によって荒らされた。

■ひとり暮らしはNG

 そして今年の新型コロナウイルスによる長い自粛。

 和田監督の「自然に苦しめられた」という言葉は拓大紅陵のみならず、全国の今年の3年生すべてに当てはまることだ。

 新型コロナウイルスの影響は今も彼らを苦しめている。特に進路となると、どの大学もセレクションを自粛。全国の代替大会も「外部は観戦禁止」というケースが多く、大学側の視察も望めなかった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  3. 3

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  4. 4

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 5

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  1. 6

    山本淳一は「妻をソープ送り」報道…光GENJIの“哀れな末路”

  2. 7

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  3. 8

    巨人・岡本和真が狙う「30億円」の上積み…侍ジャパン辞退者続出の中で鼻息荒く

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    光GENJIは全盛期でも年収3000万円なのに…同時期にジャニー&メリーが3億円超稼げていたワケ