米ゴルフツアー選手たちはなぜ「黒人差別」に沈黙するのか

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 全米オープンテニスに優勝した大坂なおみが、黒人差別に抗議して死亡した犠牲者の名前を書いた7枚の黒いマスクが話題を集めた。大坂は、ウィスコンシン州で起きた警察官による黒人男性の銃撃事件の直後、当時開催されていた試合を一時ボイコットし、試合自体が延期された。バスケットのNBAプレーオフや大リーグも試合が延期され、多くの選手が抗議の声を上げた。アメリカンフットボールもグッデル・コミッショナーは抗議活動の支援を明言したが、ゴルフのPGAツアーは沈黙したままだ。

 PGAツアーは他の競技に比べて黒人選手が少ないこともあるのかもしれない。ゴルフ界の黒人代表ともいえるタイガー・ウッズは、トランプ大統領から米国の国民栄誉賞にあたる大統領自由勲章を授与されるなど、仲が良いことで知られている。トランプが差別的な発言をしてもタイガーは、「アメリカの大統領という職責については、敬意を払わなければいけない」とコメントを出していた。

■ゴルフ界は隠れトランプファンが多い

 プロゴルファーを含めて、ゴルフ界には共和党支持者が多く、保守的だ。表立ってトランプの差別発言に賛同する人間は少ないが、隠れトランプファンは多い。

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