大阪国際女子“川内PM”に苦言 元女王が憂うマラソンの将来

公開日: 更新日:

時代に逆行

「女子マラソンが五輪で採用されたのは1984年のロス大会から。そこで銅メダルのモタは、女子マラソンの先駆者のひとりです。この大会で男子がPMに起用されることを知り、先日メールがきました。モタはPMそのものに反対の立場ですが、女子限定の大会で男子をPMに起用するのは女子マラソンにとって大きなマイナスと考えている。最近のマラソンは男女混合でも、女子が男子の助力を受けるのを避けるため、エリート部門のスタート時間をしっかり分けています。女子の大会の大阪国際で、あえて男子を起用するのはその流れに逆行している。日本はどうしたのかと驚いています」

 武田氏はさらに続ける。

「日本はマラソンをとても大事にしている国であり、主要大会は世界から評価もされてきた。今年、東京で五輪を開催しようという国であれば、マラソンに敬意を払うべきだと。モタのメールはそのような趣旨でした」

 ちなみに、「激走型の川内に安定したラップが求められるペースメーカーが務まるのか」という声もあるが、元女王の関心は記録よりも、歪められるマラソンの将来だろう。 

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動