著者のコラム一覧
武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

錦織圭よ、東京五輪は忘れた方がいい マイペースで頑張れ

公開日: 更新日:

■全豪の二極化

 全豪は二極化の進行だった。今年35歳、34歳になるナダルとジョコビッチが故障を乗り越えて勝ち進む一方、20代前半が団塊的に伸びた大会だった。

 8強に3人のロシア人が入り、カナダは21歳シャポバロフと20歳オジェアリアシムが火花を散らし、イタリアの24歳ベレッティーニがトップ10入りしたと思ったら19歳のシンネルもきた。スペインからはナダル激賞の17歳アルカラスが1回戦突破……。

 こうした団塊の突出には背景がある。前哨戦として国別対抗戦のATPカップを含め男女6大会が全豪と同じ会場で開催された。普段はバラバラな同じ国の選手たちが一堂に会して練習し、オリンピックやデ杯のような環境になった。図らずも、各国のテニス協会のここまでの努力の差が露呈したのだ――。

■カナダ協会とは対照的

 カナダの台頭は、錦織の良きライバルである同世代のミロシュ・ラオニッチがきっかけだった。カナダ協会は待ちに待ったスター誕生を糸口に改革し、トップ選手を送り出した。日本協会は錦織の出現から何をしたか。最大の財源である楽天オープンは、錦織人気で黙っても即日完売できたが、その金がファンに還元されただろうか。大坂なおみの国籍問題をクリアしたくらいだろう。

 要するに協会は100年に一度の逸材の出現にも改革する気などさらさらない。それでも錦織がオリンピックで活躍すれば(出れば活躍するだろう)、まるで我が手柄のように語る……錦織よ、オリンピックは大坂なおみに任せてマイペースで頑張れ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    りくりゅう電撃引退も三浦璃来だけ競技継続の「ウルトラC」…ごく身近にも“前例”あり

  2. 2

    りくりゅうペア大逆転金メダルを呼んだ“かかあ天下” 木原龍一はリンク内外で三浦璃来を持ち上げていた

  3. 3

    松重豊がついに引退を示唆し2代目探しに言及…「孤独のグルメ」井之頭五郎を継ぐ有力候補者の実名続々!

  4. 4

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

  5. 5

    “激ヤバ”高市チルドレン門寛子議員が大炎上! 国会前ペンライトデモを「ごっこ遊び」と揶揄・嘲笑

  1. 6

    木下グループにアスリート殺到 「社長自腹4000万円」だけじゃない驚きのサポート体制

  2. 7

    “幼稚さ”露呈した佐々木朗希「報奨金事件」…ド軍日本人スタッフ2名が「7000万円超」もらえず?

  3. 8

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  4. 9

    長女Cocomi"突然の結婚宣言"で…木村拓哉と工藤静香の夫婦関係がギクシャクし始めた

  5. 10

    NHKドラマ10「魯山人のかまど」は早くも名作の予感! 藤竜也は御年84歳、枯れてなお色香漂う名演技