巨人は開幕勝ち越しでも喜べない…今季これだけの不安材料

公開日: 更新日:

次々失点重ねる自慢の投手陣

 今年も巨人がぶっちぎるのか。

 DeNAを相手に2勝1分けのスタート。開幕戦はベテラン亀井のサヨナラ弾が飛び出し、2戦目は先発戸郷が7回1失点の好投を見せた。3戦目は1点ビハインドからFA加入した梶谷の適時打で同点に持ち込むなど、幸先良く滑り出したかに見える。

 一方で開幕投手の菅野が3点リードを追い付かれるなど6回3失点。今季のウリでもある新守護神の中川は、開幕戦の九回に2安打を浴びて2点リードを守り切れず、同点に追い付かれた。2戦目にはビエイラが3失点。開幕カードで高木、高梨も失点するなど、自信を持っているリリーフ陣に早くもほころびが生じている。巨人OBで元投手コーチの中村稔氏がこう言う。

「菅野はおかしかった。普通なら押し出し四球なんて出す投手じゃありません。本人は開幕戦の緊張感を理由にしていたけど、7度目の開幕投手だから、それが理由ではないと思います。オープン戦の投球は危なげなかったのに、3四球を出して8安打を浴びている。私ならコンディション面の不安を疑います」

 救援陣は開幕3戦で8点を失った。中村氏が続ける。

「抑えの中川はこれまで勝ちパターンのセットアッパーとして、コツコツ実績を積み上げ、ついに抑えの座を勝ち取った。しかし、開幕戦で2点を取られ、東海大の先輩でもある菅野の勝ち星を消してしまい、ベンチで涙を浮かべている姿がテレビに映った。優しい性格なんでしょうが、そんなメンタルでは今後が心配。ふんぞり返っていろとは言わないが、抑えというポジションは常に堂々としていないと味方の士気に関わる。相手にスキを見せることにもなります。七、八回と九回では全く雰囲気が違います。気持ちが弱い投手では抑えは務まりません。ビエイラにしても、点差がある場面で3失点。球威はあるのに、DeNA打線が打ちやすそうにはじき返していました。あれではとても接戦で使えない。リリーフ陣には自信を持っていたはずが、今年は苦労するかもしれません。先発もリリーフもできる田口を気前良くトレードで出したのはもったいなかった、なんて声が上がりますよ」

 何事も早めに手を打つ原監督だけに、緊急トレードの可能性もありそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは