錦織圭がナダルにフルセットで敗れる…勝敗以上に得たもの

公開日: 更新日:

「昨年は右肘手術から復活しようという矢先にコロナに。ただでさえ実戦から離れているうえ、年明けは全豪の前に2週間の隔離生活を余儀なくされた。いまの錦織に何より必要なのは心身のスタミナです。そういった意味で今回の対戦は、勝ち負け以上に得るものが大きいと思う」

 こう言うのはスポーツライターの武田薫氏。

 錦織圭(31=世界ランク39位)が22日、バルセロナ・オープン3回戦でナダル(34=同3位)と対戦したことを受けてだ。錦織は「赤土の王者」の異名を持つ相手に0―6、6―2、2―6のフルセットで敗れ、8強入りを逃した。試合後、「よかった気持ちはあまりない」と振り返ったが、得たものは少なくない。

「いまの錦織は1試合でも多く、実戦を重ねること。マスターズやグランドスラムなどのタイトル以前に、まずは自信やスタミナを取り戻さなければなりませんから。今回は1、2回戦ともミスが多かったのに、それでも勝ち上がって試合を重ねることができた。3回戦までいけばナダルと対戦することが分かっていたわけで、目標にしていたと思うし、ここまで3試合をこなせた経験は今後に生きるはずです」(武田氏)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ