“五輪翼賛会”と化した大手紙の不甲斐なさ 国民は右往左往

公開日: 更新日:

 信毎といえば、昭和8(1933)年に主筆の桐生悠々氏が「関東防空大演習を嗤ふ」という社説を書き、当時、関東一帯で行われていた防空訓練のバカバカしさを説いたことで有名だが、こういう至極真っ当な主張が大手紙でみられないことこそ、今の「大政翼賛会」ならぬ「五輪翼賛会」と化したメディア界を垣間見るようではないか。

 信毎に続き、25日付の「西日本新聞」も社説で<東京五輪・パラ 理解得られぬなら中止を>と題し、<できるものなら、五輪を開催したい。鍛錬を重ねてきた選手たちの成果を見たい。支えてきた人たちの努力もたたえたい。しかし、多くの課題を積み残し、不安や疑問が解消されないまま開催を強行すれば、禍根を残すことになりかねない。><IOCのバッハ会長は、コロナ禍では「誰もが犠牲を払わないといけない」と述べた。国民に重い犠牲を強いてまで五輪は開催しなければならないのか、と私たちは問いたい。>と書いていた。

 首相会見は「右へ倣え」で厳しい質問をせず、広報官から「再質問はダメ」とくぎを刺されれば唯々諾々と従う。全国メディア記者のそんな不甲斐ない姿勢が、日本政府や五輪組織委の判断を鈍らせ、国民やアスリートを右往左往させている一因ではないのか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網