巨人66億円FA組と新助っ人総崩れ…原監督が引導渡される日

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 巨人丸佳浩(32)が15日からジャイアンツ球場での一軍練習に合流した。今季は一軍で40試合に出場し、打率.227、4本塁打、8打点。今月5日、巨人移籍後に不振では初の二軍落ちとなった。阿部慎之助二軍監督や電撃訪問した長嶋茂雄終身名誉監督から、打撃時の体重移動などをアドバイスされるほどの不調に陥った。

■開幕から一軍は炭谷ただ一人

 同じFA組の梶谷隆幸(32)も左太もも裏の違和感を訴えて5月25日に登録抹消。17日に二軍戦で復帰し、原辰徳監督(62)は「甲子園明けくらいから」と来週22日のDeNA戦からの一軍昇格を示唆しているものの、当初から懸念されていた故障の多さが現実となった格好だ。

 役者は揃いつつあるが、原監督にとって誤算なのは、そんなFA入団組がパッとしないことだろう。開幕から一軍にいるのは、2番手捕手の炭谷銀仁朗(33)くらい。井納翔一(35)、野上亮磨(34)、陽岱鋼(34)、大竹寛(38)は戦力になれず、ファーム暮らしが続く。高橋由伸前監督時代に補強した陽、野上の2人以外は全て原監督が獲得に動いた。梶谷と野上は故障によるものだが、費用対効果はすこぶる悪い。

 FAで獲得した際の契約を見てみると……。

20年=梶谷4年8億円、井納2年2億円
18年=丸5年25億5000万円、炭谷3年6億円
17年=野上3年4億5000万円
16年=陽5年15億円
13年=大竹3年5億円

昨オフの井納補強に疑問の声

 7人の契約時の総額の合計は約66億円にのぼる。にもかかわらず、17日現在で炭谷以外は二軍というのは異常である。一体誰が悪いのか。さるチーム関係者がこう言う。

「陽は一時、三軍に落ちるなど、完全に構想外。19年に左アキレス腱を断裂した野上も今季は2年ぶりに一軍に復帰。8試合で防御率1.65とようやく働き始めたと思ったら、右肩を痛めて離脱した。昨オフに原監督の強い意向で獲得した井納に至っては、先発、中継ぎの5試合で炎上が続き、防御率は14.40。とはいえ、DeNA時代の昨年は6勝7敗の投手。チーム内では最初からこうなるとみる向きはあった。なぜ取ったのか、どんな調査をしているのか。チーム内で話題になっているのです」

 3年契約最終年の原監督は編成面を含めた「全権」指揮官である。70億円に迫ろうかという巨額の“不良債権”を抱えてリーグ優勝を逃せば、責任問題に発展するのは必至だ。

「その生命線となるのが、昨季までのリーグ連覇を支えてもらった丸の復活です。4.5億円の年俸も、5年という契約年数も、他のFA選手とは格が違う。原監督が3回目の就任となった18年オフに自らが獲得に乗り出した大物だが、丸がこのままの状態で、チームがV逸しようものなら“A級戦犯”になりかねない。原監督の進退のカギを握るのは丸と言っても過言ではありません」(前出の関係者)

コロナ禍でスモーク電撃退団が追い打ち

 15日に「(二軍落ちは)二度とないようにしよう。俺も嫌だし、おまえも嫌だろう?」と丸に話したという原監督に追い打ちをかけたのが、ジャスティン・スモーク(34)の電撃退団だ。 

 18日から7ゲーム差で追う首位阪神との3連戦を控えたこの日、巨人はスモークが米国に帰国すると発表した。今後は自由契約となり、そのまま退団する見通しだ。

 スモークは「メジャー通算196本塁打を誇る両打ちの強打者」との触れ込みで、オフに年俸300万ドル(約3億1000万円)の2年契約を結んだ。新型コロナウイルスの影響で来日が3月29日に遅れたものの、4月27日のヤクルト戦で一軍デビューを果たすと、翌日に初本塁打。主に5番として34試合に出場し、打率.272、7本塁打、14打点だった。しかし、コロナ禍の折、希望していた家族の来日がかなわず、帰国を申し出た。スモークは「新型コロナウイルスの影響で家族が来日できない状況は私にとってつらく、米国に帰国して家族と過ごすという決断をしました」と球団を通じてコメントした。

 スモークと同様、年俸120万ドル(約1億2600万円)でメジャー通算96発のエリック・テームズ(34)も、一軍デビュー戦だった4月27日のヤクルト戦の左翼守備で右アキレス腱を断裂し、すでに帰国している。

 打倒ソフトバンク、日本一奪回のキーマンとして原監督の強い意向で獲得した2人の助っ人が離脱する緊急事態。くすぶるFA組と戦力にならなかった新外国人たちに、契約最終年の原監督が引導を渡される日がくるとしたら、こんな皮肉なことはない。

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