元川悦子
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元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

“フレッシュな30歳”川崎DF谷口彰悟はW杯最終予選初挑戦で輝けるか

公開日: 更新日:

 こういったリーダーシップは、今回のCB陣の中で谷口がずば抜けている点だ。吉田不在の今、彼の人間力は長友らにとっても心強いはずだ。

■「谷口を外す」選択肢は見当たらない

 加えて言うと、周囲の面々との連係にもアドバンテージがある。植田とはセルビア戦で共闘。板倉も川崎に在籍していた当時、一緒に練習を重ねた間柄だ。「彰悟さんは全てを分かっている人」と、板倉も絶大な信頼を寄せる。追加招集となった中谷進之介(名古屋)にしても、今月17~21日の国内組合宿で連日CBのコンビを組み、お互いの特徴を熟知している。

 中盤を担う守田も「彰悟さんならやりやすい」と断言。田中碧を含めた関係性を踏まえても、森保監督の中に「谷口を外す」という選択肢はないだろう。

「吉田、冨安という鉄板CBが不在というのは、日本にとって大きなピンチ。でも、そのピンチをチャンスにしてこそ、新たな形を作り出せる。谷口にはそれだけの力がある。この2連戦は、彼にとって新たな飛躍の入り口。W杯(出場)を手にすべく、持てる力を出し切ってほしい。欲を言えば、植田とのコンビを見てみたいです」

 平岡監督の願いは果たして叶うのか。

 最終予選初挑戦が濃厚なフレッシュな30歳DFに大きな期待を寄せたい。

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