鈴木誠也「5年100億円」でカブス決定! 日本人野手最高額、超破格契約に4つの内幕

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 今オフのFAマーケットは外野手が手薄なことも鈴木にとっては幸いした。昨季、マーリンズ、アスレチックスの2球団でメジャー最多の47盗塁をマークしたマルテ(33)、勝負強さに定評があるカナ(33=前アスレチックス)の2人は昨年12月のロックアウト突入前にメッツが早々と獲得。マーケットに残っていた実績のある外野手といえば、昨季レッズで打率.309、34本塁打、100打点のカステヤノス(30)、16年のナ・リーグMVPブライアント(30=前ジャイアンツ)くらいのもの。2人以外は30歳以上のピークを過ぎたベテランが多く、エンゼルス・大谷と同い年の鈴木に人気が集中したのだ。

 ワッサーマン・メディア・グループのジョエル・ウルフ氏と代理人契約を結んだのも吉と出たようだ。同氏はかつて松井秀喜(ヤンキース他)の代理人を務めたアーン・テレム氏(現NBAピストンズ運営会社の副社長)と同僚だった。テレム氏はヤンキース・キャッシュマンGMと親交が深く、ビジネスでも良好な関係を築き、いまだにパイプも残っている。一時はヤンキース入りが有力視されたこともあり、ドジャース、レッドソックス、カブスなどの資金力のある球団が追随したことも市場価値高騰につながったとみられる。

 鈴木がメジャーに挑戦した日本人野手の中で最も高額の契約を手にした裏側には、それなりの理由があるのだ。

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