札幌五輪招致「賛成過半数」はアリバイ作り…自ら率先してIOCのカモになる愚

公開日: 更新日:

「札幌市が明確な根拠に基づいた招致活動をしているのか、疑問が尽きません。果たして、これまで市民や道民に説得力のある説明をしてきたのか。五輪の存在意義が薄れてきている中、全てが開催ありきで進んでいる。『“半分以上が賛成した”というアリバイづくりはしましたよ』と自ら暴露しているようなもの。札幌市長も、多少の反対があっても、やれば盛り上がるだろうと高をくくっている印象。あまりにも狡猾です」

■東京大会の総括も済んでいないのに

 昨年の東京五輪では負のレガシーを多く残した。新型コロナウイルスによる開催延期も大きな影響を及ぼしたが、それ以前から招致を巡る約2億円の贈賄疑惑や新国立競技場周辺住民の強制立ち退きなどの問題が表面化。招致でアピールした「コンパクト五輪」は机上の空論に終わり、大会経費総額は夏季大会史上最高額に迫る1兆4530億円となる見通しだ。ちなみに、その最終決算報告は今年6月。札幌市もJOCも、その“答え合わせ”の前に招致を推し進めたいのだろう。


 莫大な開催費用がかかることから、五輪招致に対する支持は世界的に低下。政治利用も周知されるようになった今、もろ手を挙げて招致活動を続ける日本はIOC(国際オリンピック委員会)にとって貴重な存在だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  2. 2

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  3. 3

    元NHK岩田明子は何をやってもウケない…コメントは緩く、ギャグはスベる、クイズは誤答

  4. 4

    Mrs.GREEN APPLEとディズニーのコラボに両ファン懸念…売れすぎた国民的バンドゆえの"食傷感"

  5. 5

    のんを襲った"後輩女優の二股不倫報道"の悲劇…カルピスCMめぐる永野芽郁との因縁

  1. 6

    ダウンタウン復帰が外部資金でコンテンツ配信のナゼ…松本人志に浮上した疑惑の顛末

  2. 7

    井桁弘恵ショートカットで“山之内すず化”が加速! 「そっくり問題」いよいよ待ったナシ

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  5. 10

    永野芽郁&田中圭の不倫スキャンダルをスルーするテレビ局の身勝手…ジャニーズの時の反省は?