米ソルトレイクシティーが辞退? 2030年冬季五輪招致「札幌」に“不穏な追い風”

公開日: 更新日:

 振り向けば自分が筆頭候補、である。

 2030年冬季五輪の招致を検討していた米ソルトレークシティーについて、「34年大会を優先する見通しが高くなった」とAP通信が23日に報じた。米五輪・パラ委員会(USOPC)のスザンヌ・ライオンズ会長の話によるもので、28年米ロサンゼルス夏季五輪のわずか2年後であることを理由に挙げたという。

 ライオンズ会長は「どちらが好ましいかといえば34年にやる方がいい。34年の招致において、ソルトレークは素晴らしいポジションになるだろう」と30年の招致活動からの離脱を示唆。国際オリンピック委員会(IOC)の委員を務める国際体操連盟の渡辺守成会長は今月10日のプロモーション委員会で「ソルトレークが追い上げてきている」と言及していたが、状況は一変した。

 招致を検討していたスペインは州同士の合意が得られず辞退。ソルトレークも、となれば、カナダのバンクーバーと札幌の一騎打ちとなる。

 今や「招致合戦」という言葉は死語になりつつあり、五輪の開催地は“引き取り手”を探しているのが現状だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘