著者のコラム一覧
生島淳スポーツジャーナリスト

1967年、宮城県気仙沼市生まれ。早大卒。広告代理店勤務後、スポーツジャーナリストとして独立。高津臣吾著「一軍監督の仕事」「二軍監督の仕事」(ともに光文社)の企画・構成を担当。「エディー・ジョーンズとの対話」「箱根駅伝 ナイン・ストーリーズ」(ともに文芸春秋)など著書多数。

(2)村上宗隆との邂逅 二軍監督時代に「未来のスワローズの4番はこの男しかいない」と

公開日: 更新日:

■「ムネ、やった!」

 6番に入った村上はいきなり本塁打を放った。その時、高津監督をはじめ二軍の指導者の連絡グループでは「ムネ、やった!」など、歓喜のメッセージが飛び交ったという。

 そして2年目からは一軍に定着。最初は一軍の投手の配球に苦戦を強いられたが、巨人菅野智之と対戦した時に先輩の青木宣親のバットを借りてヒットを放つと、「感覚をつかめた」と豪快な打撃が見られはじめ、入団2年目で36本塁打を放って新人王に輝く。

 翌20年は28本、21年には39本を放って本塁打王、MVPを獲得。進化はとどまることなく、今季はすでに55本の本塁打を放ち、日本記録である60本を追いかけている。

 入団時から「将来の4番」と決め、帝王学を学ばせたことが日本を代表する打者、村上宗隆を誕生させた。村上はヤクルトが生んだ傑作である。

(次回は育てながら勝つ)

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