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武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

マラソン大会参加者減少の本当の理由 日本での火付け役・田中茂樹さんの死で改めて考える

公開日: 更新日:

 耐える、やり切る──戦後の日本のマラソンは〈完走の美学〉に根差した持久走、すなわちベタ足走法で、田中さんもボストンでは〈金栗足袋〉を履いた。いまはスピードが主眼のキック走法を支える厚底シューズ。時代は移り、環境が変わり、問題はアイデアがどう変わるかになるだろう。これからの駅伝、マラソンシーズンでは、その辺を見てみたい。

 田中さんは被爆地・広島の出身だったから、現地では「アトムボーイの優勝」として話題になった。自己負担の70万円という途方もない渡航費は、同郷だった織田幹雄や進学の決まっていた日大OBたちが必死にかき集めたという。

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