侍Jが準々決勝で激突イタリア“投打の危険な3人” メジャーで対戦経験ない大谷には不気味

公開日: 更新日:

「イタリアン・ナイトメア」の異名も

 イタリア代表の要注意選手は誰か。大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏は「まず投手では」とこう続ける。

「右腕アンドレ・パランテ(24=カージナルス)です。昨季、初めて開幕ロースターに名を連ね、47試合(先発10試合)に登板して6勝5敗、防御率3.17。先発、リリーフともこなせる使い勝手のいいタイプです。150キロ台半ばの直球にスライダー、カーブを投げ分けてゴロで打ち取るのにたけている。被打率.246と左打者に強い。左が並ぶ日本打線にとっては厄介な存在になる。同じ右腕ではマット・フェスタ(30=マリナーズ)も侮れない。トミー・ジョン手術から復帰した昨季は53試合で2勝0敗2セーブ、防御率4.17。速球はメスを入れる前の150キロ台中盤にまで戻り、持ち球であるスライダーの制球も安定していました。左右どちらの打者も苦にせず、大崩れしないタイプです」

 イタリア戦は大谷がリアル二刀流として先発予定。幸い「打者大谷」は右腕に強く、昨季は対左が.263に対し、対右は.278だ。「投手大谷」も左右関係なく抑えているものの、対右の被打率.188に対し、対左は.221。若干だが苦手にしている。

「その左打者で言えば、ビニー・パスカンティーノ一塁兼DH(25=ロイヤルズ、左投げ左打ち)が怖い。昨年6月にメジャー初昇格し、72試合で打率.295、10本塁打、26打点。主力選手のトレードで巡ってきたチャンスをモノにした。193センチ、110キロと巨体でパワフルな打撃が持ち味だが、選球眼も良く、ボール球には手を出さない。昨季の出塁率は.383と、まずまずの数字です。勝負強いことから地元ファンの間では『イタリアン・ナイトメア』(イタリアの悪夢)の異名で親しまれています」(友成那智氏)

 投打ともに要警戒選手とはメジャーで対戦経験がない大谷にとっても、イタリアは不気味な存在だ。

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