東映元コーチ・飯島滋弥が大杉勝男の才能を開花させた「あの月に向かって打て!」の名ゼリフ

公開日: 更新日:

飯島滋弥(東映元コーチ)

 かつて飯島滋弥という選手がいた。戦前、旧制千葉中時代に甲子園に2度出場、慶大に進学して一塁手として活躍した後、野球から離れていたが、戦争が終わると「これからは野球の時代が来る」と再びトレーニングを開始。1946年に日本ハムの前身セネタースに26歳で入団すると、52年に打率.336で首位打者を獲得するなどリーグを代表する打者となった。

 そんな飯島は51年10月5日、大須球場での阪急戦で球史に名を残す。

 初回と七回に満塁ホームラン、さらに再び打席が回ってきた七回に3ランホームランを打つ離れ業を演じてみせたのだ。1試合11打点、1試合満塁本塁打2本、1イニング7打点は今も日本記録だ。

 飯島は天才肌のバッターだったが、気難しくわがままな一面があった。契約更改でも球団としばしばモメて「ゴネ島」と陰口を叩かれていたこともあったし、チームメートともうまくいかないこともあり、誰ともつるまない一匹狼の存在だった。

■打席に向かう大杉に…

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは