「箱根駅伝予選会」初の全国テレビ生中継の“商魂”…門戸開放は形だけ、地方大学は咬ませ犬

公開日: 更新日:

 誰のための記念大会なのか。

 日本テレビは14日、第100回箱根駅伝の予選会(10月14日・東京都立川市)を初めて地上波全国ネットで生中継することを発表した。

 箱根駅伝を主催する関東学生陸上競技連盟は、100回大会の予選会に限り、参加資格を従来の「関東学生陸上競技連盟男子登録者」から「日本学生陸上競技連合男子登録者」に拡大し、全国の大学が参加できることにした。本戦切符も3校増の上位13校が得られる。

 すでに関西の立命大や東海地区の愛知工大などが参戦を表明しており、現在も参戦を検討している大学もあるというが、予選会は各チーム10人から12人がハーフマラソン(21.0975キロ)を走り、上位10人による合計タイムで争われる。

 100回大会の予選会を全国の大学に門戸開放すると発表されたのは昨年6月末だが、高校の有力選手はほとんど関東の大学に進学している。

「地方の大学が箱根路を目指すには選手集めや強化には時間が足りず、本戦に進む可能性はゼロに近い」(箱根常連校の関係者)とみられている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋