元西武・野田昇吾がボートレーサーに異色転身したワケ…声優の妻と結婚後すぐに戦力外通告

公開日: 更新日:

半年で23キロ減量の肉体改造

 初めは心配していたはるかさんだったが、揺るがない決意を確認した後はどんと構えてくれていたという。

「実は僕より男らしいかもしれません。結婚前には、『(何かあったら)1、2年くらいは私が食べさせるから』って言ってくれていたんですが、『そこまでは世話にならないよ』なんて言っていましたが、まさか本当にそうなるとは。声優は人気の職業ですが、ハードな仕事でもあり、そんな世界で生きている彼女に辛い時期を支えてもらいました。もう頭が上がりません(笑)」 

 野田は166センチ、75キロと野球選手としては小柄だが、身長175センチ以下、体重55キロ以下が基準の競艇選手向きの体型。それでも制限体重まであと20キロ以上絞る必要があった。

「結果を言うと、半年で23キロ減量しました。苦労したのは今まで蓄えてきた筋肉を落とすこと。筋肉が1番重く、やせようと運動するとすぐに筋肉がついてしまいます。体幹を鍛えながら筋肉を落とすのが難しかったです」

 食事は1日1食。豆腐、キムチ、納豆、もしくはサラダ、ナッツ、ときどき鶏肉というもの。さらに、ランニングとサウナで体重は75キロから52キロに落ち、体脂肪は20%から3%になった。

「さすがに急にやせすぎたことで頭が働かなくなり、身体もしびれてきたので、今は55キロをキープしています。減量を始めてすぐゾーンに入っていました。かなり無理なやり方なので真似しないでほしいのですが、僕の場合は半年でやらないと養成所の入学に間に合わなかったので」

 ここまで話を聞くと生真面目でストイックな印象だが、実はサービス精神旺盛で冗談好きなタイプ。

「こっそり努力してみんなを驚かせるのが好きなんです。ただの目立ちたがり屋です。ボートレーサーになるって一部の方には言ってましたが、冗談だと思われていましたし(笑)」

 妻や家族の応援に支えられながら、21年10月のボートレーサー養成所入所に向けて徐々に生活習慣を変えていった。朝が早い養成所の生活に慣れるため、スーパーの青果店でバイトを始めた。野球選手時代はナイターゲームも多く早起きに慣れなかったが、「人生で初めてのアルバイトは新鮮だった」と振り返った。そんな生活を続け、第131期生としてボートレーサー養成所に入所し、1年間家族と離れることになった。携帯もパソコンも持ち込めず、家族への主な連絡も手紙のみ。月に一度の外出はコロナ禍で廃止され、外出は盆と正月だけだった。

「養成所入所の3カ月前に生まれたばかりの子供が僕の顔を忘れないように、妻が玄関に大きく引き伸ばした僕の写真を貼ってくれてました。それでもお盆に初めて帰った時に泣かれてしまってショックでした(笑)」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束