オリックスで再起誓う吉田輝星が胸中吐露…「心を入れ替え、笑ってシーズンを終えたい」

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「藤川球児さん直伝のシンプルフォームが一番」

 ──オリックスに移籍して心境の変化は?

「チームが替わって心を入れ替えるという思いはあります。それにオリックスのピッチャーはトレーニングの時点でみんなすごいということがわかりますし、そういったところに自分も追いついていかないといけないという危機感を持っています。いい投手が揃っているチームなので、そこに負けないようにがんばりたいなと」

 ──キャンプでは早速、中嶋監督や厚沢投手コーチからフォームに関する指導があった。

藤川球児さんに教えてもらった時から、シンプルなフォームが一番いいものだと考えています。オリックスで教えてもらっていることは、そのフォームを実現するために生かせることが多い。とにかく無駄を省いていって、投球で力んでしまうということをなくしていきたいです。22年の時は手応えが良かったのですが、それをもっと良くしようとした昨年はあまりうまくいきませんでした。今はキャンプの時点で22年の時の良い感覚が戻ってきているのかなと」

 ──オリックスは宮城大弥(22)、山下舜平大(21)を筆頭に若手投手の育成力に定評がある。

「それこそ体重移動や体の方向を調整するトレーニングが他のチームに比べて多いのかなと。オリックス流の練習はあるんじゃないかなと。舜平大とか東(晃平=24)さんとか、球が速い人は特にフォームがシンプルで体がまっすぐに動いているので、この短い期間でもそれを見てすごいなと思いました。みんな球が速そうな投げ方をしているし、そういう点ではすごいなと」

 ──チームには馴染めている?

「チームの雰囲気はファイターズと似ています。先輩が優しくて、後輩もフランクに話しかけてくれます。一番最初に声をかけてくれたのは、同じ秋田出身の小木田(敦也=25)さんでした」

 ──最後に今季の意気込みを。

「良い感じの感覚が戻ってきています。このフォームをそのまま実戦など試合モードで投げられ、結果につながってくれば良いかなと思います。毎年活躍できなければ本当に悔しいですし、笑って終われるようなシーズンにしたいと思います」

(聞き手=橋本悠太/日刊ゲンダイ

  ◇  ◇  ◇

 日刊ゲンダイで毎年恒例「ドラフト家庭の事情」の2018年版では、吉田をピックアップ。父・正樹さんが明かした「浮き上がるような直球」の原点、吉田の母・まゆみさんとの出会い、吉田の幼少期のエピソード、名前の由来などを掲載している。ちなみに、正樹さんは生まれてきた吉田を見たときに、「まるで猿のようだ」と思ったという。それらが読める、
●関連記事【吉田を知る】…も要チェックだ。

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