日本ハム大失速の「真犯人」は誰だ? V争いから5位転落…明らかに悪化した“数字”

公開日: 更新日:

 坂道を転がる石のように落ち始めた。

 日本ハムが7日のオリックス戦に敗れて今季2度目の4連敗。五回に相手のミスに乗じて逆転に成功したものの、六回にそれまで3安打1失点と好投していた先発の伊藤大海が一挙4失点。チームはついに5位に転落した。

 5月末の時点で27勝19敗2分けの3位。首位ソフトバンクを4ゲーム差で追い、優勝争いの輪の中にいた。それが、6月の声を聞くやズルズルと後退。以降は7勝18敗3分けと一気に貯金を吐き出している。

「6月に入って、先発ローテの北山が左足中指を骨折し、守備の要の遊撃の水野も右足首を負傷するなど故障者が続出し始めたのがひとつの原因でしょう。そんな沈滞ムードに拍車をかけたのがコーチ陣の配置転換です。新庄監督は6月12日にそれまで投手陣を管理していた建山投手コーチと、ブルペン担当だった武田コーチを入れ替えた。新庄監督は“武田コーチにも自分の考えを理解してもらうため。建山コーチにはブルペンの気持ちも分かってもらって、また戻ってもらう。それだけのこと”と説明していましたが、実際は感性重視で投手起用を決める新庄監督が、先を見据えてそれを押しとどめてきた建山コーチを煙たがるようになったと聞く。投手陣を守ってきた建山コーチのブルペン行きの影響は小さくないと思います」(球団OB)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝